「福岡教育大学校章悲話」


 『JOYAMA 通信』(2005 Vol.3)に、「校章のはなし」があります。本学名誉教授の吉井宏先生が、校章の由来について説明しています。これを読むと、えんじ色のスクールカラーとともに歴史を刻んできた校章は、福岡教育大学の歴史そのものと言っていいことがわかります。

校章のはなし

 ところが、昨年度、学内でまともな議論もなく、突然、大学の英語名称の変更が強行され、そのどさくさに紛れて、新たなロゴマーク制定が、これまた学内でまともな議論もなく強行されました。 300万円以上ものお金をかけて、一週間だけのウェブ投票も行われました。そして、そのウェブ投票の結果、第一位ではなく、第二位にしかなれなかった候補が、最終的に選ばれました。ちなみに、第一位に選ばれたマークは、城山の緑をイメージしたものであったようです。 横車をおすようなかたちで選ばれたマークは、誰の好みなのでしょうか、福岡教育大学らしさはどこにも感じられません。

 いまや福岡教育大学のホームページを見ると、伝統ある校章は消え、「ゆーてふブルー」のロゴマークが我が物顔に居座っています。封筒も、「ゆーてふブルー」になってしまいました。校章入りの美しい封筒はもはやレアものです、どうか大切に保存して下さい。 実に悲しい話です。

封筒前
封筒現