《本学の意向投票廃止は2015年に廃止された…》(2024年2月24日)


 現在、千葉大学の新学長選考を巡り、教員側から大きな反発の声が挙がっています。

 学内意向投票が2位の候補者が、学長選考・監察会議によって次期学長として選出されたことに異議を唱えたものです。三つの教授会が、同会議に質問書や要望者を提出している状況、また学生・卒業生によるオンライン署名も行われています。

 このような状況を見るにつれ、また一つ本学と同じ状態の大学が生まれつつあると、暗澹たる思いに捕らわれます。

 本学では、2013年の学長選考において、一位の候補が123票、二位の候補が88票と差が開いたが、学長選考会議は二位であった当時の寺尾学長の再任を決定しました。

 教員側から反発の声が挙がり、多数の署名をもって、学長選考会議に再考を要求したがかなわず、その後、2014年の国立大学法人法と学校教育法改訂に伴う学長の権限強化の名のもと、意向投票の廃止が学長選考会議で審議されました。

 教授会は強く反発したものの、2015年4月、同会議によって意向投票の廃止が決定されました。2015年4月の国大法改訂の施行直後に意向投票を廃止した形であり、なんと全国の国公立大学の中で、一番乗りだったのです。

 その後の、本学の劣化ぶりはこれまでお知らせしてきた通り。

 「何でも学長が決めます」で終わる学内運営に、辟易としつつも、それでも何とか我々は声を上げ続けています。

 千葉大学のみなさまに、心からエールを贈ります。
本学の姿が、不信に満ちた貴学の学長選考結果の将来の姿を映し出しています。