《本学の安全対策は本当に大丈夫なのか?》(2021年8月15日)


 大雨で各地に大きな被害が出ています。被害にあわれた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

 大学が立地する宗像市にも、13日には釣川等の浸水想定区域及び土砂災害警戒区域に「警戒レベル3高齢者等避難」14日には「土砂災害警戒情報」、及び釣川等の浸水想定区域及び土砂災害警戒区域には「警戒レベル4避難指示」が出ました。

 大学敷地はほぼ全域が、土砂災害警戒区域(一部特別警戒区域)に位置していることは、何度もお知らせしてきました。女子寮の学生は、昨夏複数回、避難所に避難することもありました。今回の大雨に関して、大学は寮生に対してどのような指示をしたのでしょうか。

 このような状況を鑑みた時、本学内に県立特別支援学校を設置することは、あまりに無謀であると言わざるを得ません。

 6月の宗像市議会でこの問題に関して質問をした新留久味子議員から、「6月議会報告」が出ました。
是非お読みください。

 「どのように避難所(城山中)まで安全に到着するのか」という質問に対して、市側は「事前に避難所まで避難を済ませたい」「予定地は土砂災害警戒区域から外れている。かなり安全な場所であると認識している」と述べています。このような大雨の中、事前に200人以上もの子供を、本当に安全に避難させられますか?建設予定地は本当にかなり安全な場所ですか?市民の避難場所になれるか否かも現在わからないのですね?

 伊豆市長は、本学の「キャンパスマスタープラン」について「十分に把握していない」と答弁しています。また、学校用地の一部を「盛土工事をすることで、土砂災害警戒区域から外れる」と述べています。伊豆市長は、本学の経営協議会委員なのです。本学の安全性について、十分に把握されているのでしょうか。そもそも女子寮を含めて、大学生の安全性確保について、経営協議会委員として、責任をもって取り組んでいるのでしょうか。

 県立特別支援学校が、市側の主張するように「かなり安全な場所」に建設されるとすると、それ以外の危険な場所に位置する大学校舎は、本来は移動すべき安全な場所を失うことになります。
気候変動を実感し、大雨に煙る城山を見上げるとき、かつてないほどの恐怖を覚えます。

6月議会報告1
6月議会報告2