《福岡県学校給食会と本学はつながっているのか?》(2020年11月17日)


 11月14日付の西日本新聞朝刊に以下の記事が出ました。

 「給食「仲介費」米飯やパン、牛乳の直接購入で年5500万円削減 福岡市」

 記事の中では「給食会の仲介を省くことで、食物アレルギーに柔軟に対応でき、購入費は年間約5500万円(推定)削減できるようになった」ということです。

 福岡県学校給食会が中間マージンをとっていたということを意味するのでしょう。

 さらに驚くべきことは、この組織が、福岡県教育庁のOB天下り先であったことです。
「給食会の理事長職は、少なくとも公益財団法人となった11年度以降、教育次長(現在の副教育長)など幹部経験者が就任し続け、現理事長の西牟田龍治氏で4人目。理事長の年間報酬額は840万円」との説明があります。

 現在の学校給食会役員組織を見ても、福岡県教育庁のOBが多いことが見て取れます。

 公益財団法人福岡県学校給食会 役員等名簿

 本学の経営協議会委員(学長選考会議委員・2016年4月~現在)の黒見義正氏は、現在、この福岡県学校給食会の監事を務めています。監事としての職務を果たしておられるのでしょうか。

 黒見氏は、2012年~2014年の期間は、本学の国際交流・社会連携担当の理事でした。
そして黒見氏は、2009年から2012年の期間、本学の理事に就任する直前まで、福岡県学校給食会理事長だったのです。

 驚くべきことに、黒見氏が本学理事退任後に、新たに本学の理事となった楢崎洋二郎氏(2014年~2017年3月)もまた、その前職は福岡県学校給食会理事長だったのです。

 現在の福岡県学校給食会の評議員リストには、杉光誠元福岡県教育長の名前もあります。
杉光氏は城戸秀明福岡県教育長が本学の経営協議会委員(学長選考会議委員・2014年~現在)に就任する前の期間、2012年~2014年の間、本学の経営協議会委員(学長選考会議委員)でした。
これは、黒見氏が理事の期間と重なります。

 本学の理事職や経営協議会委員(学長選考会議委員)は、公益財団法人福岡県学校給食会と、役員を相互に行ったり来たりさせているようです。

 福岡教育大学、公益財団福岡県学校給食会、福岡県教育庁は、役員天下りのトライアングルを形成していると見えます。