《本学の危機管理は果たして大丈夫なのか?》(2020年7月7日)


 3日夜から降り続いた大雨により、熊本県の南部地方に甚大な被害が出ました。
いまだ九州地区は、大雨が続いています。
この豪雨により亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、行方不明の方々が一刻も早く発見されますよう、お祈り申し上げます。

 本学の災害対応の甘さについては、これまでに何度も訴えてきました。
本学は城山の麓にあり、敷地の多くが土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域に属し、建物の中には、山肌にのめり込んで建っているところもあります。
建物内も、山に連接する箇所は特に雨漏り、水漏れ、壁のひび割れ、カビ被害等が激しく、城山の崩落があれば、建物ごと流されるのではないかとの危険を感じます。
安全衛生委員会や役職者の学内巡視でも、危険を訴えてきましたが、多少の改善がなされたものの、多くの危険箇所は現在も放置されたままです。
避難経路も、ルートが少なく、大変不安な状態です。

 このような敷地内に県立特別支援学校を建設することについても不安を訴えてきました。
建設敷地の一部は土砂災害警戒区域にかかり、その他ははずれるとのことですが、何より予定敷地は警戒区域に囲まれており、また避難道路も警戒区域内に属します。
大学が避難場所になれないため、災害時には近隣の宗像市立城山中学校へと避難することになるでしょうが、児童・生徒の足では、30分弱かかるでしょう。

 本学の災害関連の危機対応に関しては、上記の状態ですが、新型コロナ感染予防対策にも、甘さがあります。
本学では6月29日から一部授業が対面授業となりました。が、
消毒用エタノールやハンドソープなどの消毒物品等の「調達ルート」が不十分であると教員に告知され、「清算払い」による個人購入も示唆されました。

 感染予防用パーティションなどの整備も遅れています。
大学が責任を持って感染予防対策を取れないのであれば、対面授業を開始するべきではないのではないでしょうか。
学内外の心配の声を無視して、対面授業が開始されています。

 本学の危機管理については、多方面にわたって不十分であり、そこに所属する者の心配は尽きません。
これは大変重大な問題であり、いのちに関わる事柄ともなり得ます。