《教育実習ハラスメント、大学はなぜ対応しなかったのか》(2020年2月23日)


 先日西日本新聞で報道された、教育実習ハラスメントの問題ですが、学内でこの件についての報告などはありません。
そもそもこの問題、昨年9月にハラスメントが起き、その後何度も学生側は大学に問題を訴えましたが、大学側は適切な対応を取ってきませんでした。

 本学における教育実習責任者の一人は飯田慎司学部長、附属の管理運営の責任者の一人は甲斐純子附属学校部長、教学に関する最高責任者の一人は池田修教育研究担当理事です。

 教育実習ハラスメントを学生が大学に訴えていた、昨年の10、11月、実は本学において、学長選考が行われていました。
飯田学部長は学長候補者として選考に立候補しており、池田理事は飯田候補の推薦人、そして甲斐附属学校部長は学長選考会議の委員でした。
11月の学長選考会議の結果として、飯田学部長が次期学長として選考されました。

 昨年からの教育実習ハラスメント問題の不対応、隠蔽が、この学長選考と関連があったのではないかとの声が挙がっています。そのように勘ぐられても仕方のない状況です。何しろ学長候補者、推薦人、選考会議委員が、ハラスメント問題の責任を取るべき方たちなのですから。

 まさか、学長候補者であった飯田学部長の名前が、ハラスメント問題の責任者として挙がることを、隠蔽したかった訳ではないでしょうが。

 もちろん、飯田学部長、甲斐附属学校部長、池田理事の責任は、現在も非常に大きいです。

 なぜ大学は適切に対応しなかったのか?なぜ隠蔽と言われるようなことに至ったのか?問題はどこにあったのか?について、大学内での検証、説明がまずは必要です。
このようなことを二度と繰り返さないために。