《宗像市議会において、福岡教育大学に関する質問が出ました》(2019年9月16日)


 9月6日に、宗像市議会で植木議員から本学に関する質問がでました。
以下が主な内容です。

・「本学が宗像市に果たしてきた役割をどのように考えているのか?」

 福岡教育大学が宗像市に果たしてきた役割については、伊豆美沙子市長と高宮史郎教育長の双方から義務教育学校への指導助言、学生のボランティアはじめ、多大な支援をいただいたという趣旨の発言がありました。

・「市長・教育長は、そもそも現在の福岡教育大学の異常な状況をご存じか?」

 トップの不当労働行為は、県の労働委員会、中央労働委員会で認定されたが、それを不服として大学は裁判に訴えたものの、最高裁で却下された。これは大学の信用失墜行為である。
初等教員養成課程の学生は中学校の免許がとれなくなった。西日本新聞にも昨年掲載された。
公認記録が取れていた50メートルプールは、埋められて25メートルになってしまった。

 これらの植木議員からの質問に対して、市議会議長は、「福岡教育大学のことは、宗像市政には関係ない」として、質問を却下しようとしました。

 ただし、高宮教育長からは、「昨年の西日本新聞に免許の問題が掲載され、それについては知っている」との発言がありました。

 植木議員は、かつて宗像に教育大を誘致した高山勉元町長の著書を取り上げつつ、「教育大の今の異常な状況を何とかできる権限を伊豆市長は持っている、あなたは学長選考委員、経営協議会委員であるのだから」と言われました。

 これに対して伊豆市長からは、「わたしは学長選考会議の委員であり、経営協議会委員である、学長選考と学長の業績評価を行う」という趣旨の発言がありました。

 植木委員は最後に、高山元町長が宗像を教育の場にと出光佐三氏とともに頑張ったそのことを思い出し、いま市長である伊豆市長には頑張ってほしい、福岡教育大を全国に誇れる大学になるよう努力してほしいと、要望されました。

 なお、板坂名誉教授が詳しく市議会報告をされています。(教育大について 59)

 いたさかランド

 市議会議長が、「大学のことは市政と関係ない」と言われました。そうであるならば、大学内に設置を予定している、宗像市立ではない、福岡県立の特別支援学校の土地造成に、宗像市が4億円以上もの金額を拠出することは矛盾していませんか?

 伊豆市長、あなたは、なぜ本学の学長選考会議委員、経営協議会委員をしているのですか?
福岡教育大学の中に特別支援学校を誘致するためですか?

 あなたは、学長の業績評価をしていると言いました。が、トップの不当労働行為をはじめ、多くの信じがたい問題が起きてきた本学の学長業績評価を正当に行ったと言えますか。

 伊豆美沙子さんが、個人として学長選考委員、経営協議会委員をなさっているのでなければ、特別支援学校のことは、利益相反にあたりませんか。