《本当に教員養成専門学校を目指しているのか?》(2019年8月9日)


 本学の英語名の変更から見える執行部の意図は、本学を教員養成専門学校にする、ということなのでしょう。
teacher education を使いたいのは、それを明確にするためなのでしょう。カリキュラムの平板化もそれと符号します。

 本年度の教員採用試験は、各地、一次試験の結果が出たところです。これから二次試験というタイミングです。

 本学でも、試験対策講座がいろいろ開かれましたが、中でも、小学校教員採用試験で課される英語面接については、大学も力を入れていたようです。
各種の質問に対する答えを想定した英語のモデル問答集が作られ、学生に模範解答も示されたとのことです。

 あなたは大学で何を学んでいるのかを問う質問に対しては、teacher training が模範解答だったようです。
そもそも、teacher training は、現職教員の指導や研修を意味しませんか?
この答えだと、本学において、学生が現職教員への指導を学んでいるというということになりませんか?
本学からの学生が集団で同じ答えを言うこと、しかもそれらに問題があろうことを想像すると、気持ち悪い、を通り越して、怖いですね。

 決して難しい質問ではないので、学生に自由に答えさせればよいのです。
学生が素直にeducationを学んでいると、カンペなしで自由に答えられる大学でないと、福岡の、そして九州の教育の未来は危ういのではないでしょうか。