《外国語の必修授業は、4年間で2コマしかないのです》(2019年6月10日)


 2016年度改革により、初等教員養成課程の選修制が無くなったことは、これまで繰り返しお知らせしてきたとおりですが、併せていくつもの改悪がなされました。

 たとえば、外国語の履修については、必修のコマ数が6コマから2コマへと減らされました。

 他の大学では、第一外国語と第二外国語の履修が必修であるところが多いと思いますが、本学では中等教員養成課程の英語専攻以外は、一つの外国語のみが必修です。

 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ハングル(留学生は日本語も可)の中から、学生は基本的に一つの外国語を選び、必修としては、4年間で2コマを学ぶというわけです。

 寺尾前学長、櫻井学長は、外国語の正規の授業を2コマに減らすかわりに、多額のお金を費やして、課外の英語習得院を作りました。

 大学執行部は、これを改革の目玉としていましたが、学生の受講数が年度終わりに激減していることを見ても、明らかに失敗しています。
ちなみに課外でありながら、初等教員養成課程の学生は、登録が義務付けられており、最初にクラス分けテスト(外資の英語教材会社であるピアソン社製)受験に5000円、講座用のテキスト(これもピアソン)に3000円程度を支払わさせられています。

 来年から英語が小学校で教科化されようとしている状況の中、外国語を2コマしか履修しない大学というのは、あまりに時代と逆行しています。

 ちなみに、初等教員養成課程の英語選修も2016年から廃止となっており、小学校英語の専門教員を養成することもできなくなっています。