《県立特別支援学校に関する全学説明会が開かれます》(2018年6月26日)


 福岡教育大学の敷地内に県立の特別支援学校を設置するという話が、突然出てきたことは、前の記事でもお知らせしたとおりです。

 この件については、宗像市市議会議員の伊達正信氏の市政報告の中で、 「福岡教育大学の敷地内に特別支援学校を設置する可能性がある」ことが語られ、学内のものは初めてそのような話があることを知ったわけです。

 4月の宗像市長選で勝利した伊豆美沙子新宗像市長は、選挙戦のマニフェストの中では、 「県立の特別支援学校を宗像市に誘致する」ことを掲げていましたが、市民は、市長就任後に伊豆氏が誘致に向けて努力することを意味していると読みました。

 しかしながら、今週木曜日28日の午後、「特別支援学校に関する全学説明会が開催される」ことが、突然知らされました。
内容は周知されていませんが、おそらく「学内に特別支援学校を設置する」ことに関する、説明がなされると推測されます。

 福岡教育大学の敷地内には、多くの土砂災害警戒区域があり、特別警戒区域もあります。
しかも坂が多く、平坦地は少なく、バリアフリーとは程遠い状態です。
このような状況の学内のどこに、子どもたちのための学校を造るというのでしょうか。

 しかも、このたび、伊豆美沙子宗像市長は、谷井前市長に代わり、本学の経営協議会委員、学長選考委員に就任しました。

 特別支援学校を誘致するという重大事項は、時間をかけてしっかりと、議論されるべき問題です。
もし、大学執行部と伊豆市長との間で、選挙戦の前から何らかの話ができていたとしたら、それこそ、宗像市民をも裏切る行為ではないですか。

 しかも、28日午後は、東京高等裁判所において、「福岡教育大学不当労働行為救済命令取消請求事件」の判決言い渡しがあり、同日に、特別支援学校に関する説明会が設定されたことは、判決から世間の目をそらすためではないか?とさえ勘ぐってしまいます。

 本学には、現在多くの学生がいます。
日々、災害警戒区域にある、しかもバリアフリーとは程遠い状態の校舎の中で、若者たちは勉学に励んでいます。
本学の校舎配置等に関する将来構想も示されないまま、新たな学校を学内に設置することなどできるのでしょうか。

 学生も含めて、子どもの安全と安心は何よりも最優先されるべきなのです。