《英語習得院はどうなった??》(2018年6月16日)


 これまでにも記事でお知らせしましたが、
本学には寺尾前学長の肝いりで、「英語習得院」という課外の英語学習のための組織が作られました。

 すでに億を超える多額のお金が投入されていますが、
講座修了生がたとえば、平成27年度は受講生374名、修了生18名であったことなどを見ると、成果を上げたとはとても言えない状況です。

 その後、この組織の実績について、修了生数が学内で公表されることは全くありませんし、「英語習得院」で何をしているのか、学内には残念ながら共有されていません。

 正規カリキュラム内の外国語については、28年度から、「4年間で4単位の履修」となりました。
かつては6単位でしたので、一見するとあまり減っていないように見えますが、1単位構成で6コマの履修であったものが、2単位構成で、2コマの履修となりました。

 つまり、本学の学生は、大学4年間を通して、2コマしか、外国語を履修しないわけです。
しかも原則として、第一外国語のみの履修です。
英語以外の初修の外国語を履修する場合、たった2コマの履修では非常に厳しいという声も耳にします。

 「英語習得院」という課外の組織を作っても、学生の学習時間は大幅に減少したと言えます。 英語習得院のサイトによれば、内容は以下の通りです。

 英語習得院

 「新学習指導要領」による小学校での教科としての外国語(英語)は、4技能「読む、書く、聞く、話す(発表・やり取り)」を学習することとなります。
コミュニケーションも大切ですが、何よりしっかり外国語(英語)をアカデミックな形で、将来の教員を目指す学生に、学ばせることが必須です。

 にもかかわらず、本学では、外国語(英語)の履修が、4年間のうち、1年次の前期に1コマ、後期に1コマの、合計2コマとなったのです。
こんな大学が、他にもあるのでしょうか。
能力分けの外部業者テストを使っているようですが、通常相当の費用がかかるはずです。
テスト受験の費用負担を学生に強いているのか、気になるところです。

 「英語習得院」の失敗を認めて、以前の形のカリキュラムに戻し、さらに進化させましょう。
一刻の猶予もありません。
税金の無駄遣いもこれ以上認めてはいけません。