《英語名改悪により実に多くの問題が起きています》(2017年11月12日)


 平成28年1月1日付で、本学の英語名称が、
Fukuoka University of Educationから、
University of Teacher Education Fukuokaへと変更されたことは、前の記事でもお知らせしたとおりです。

・英語の文法として問題があること (英語ネイティブスピーカーへのアンケート調査では、  83人中82人が、文法的に問題がある、奇妙であるなどと回答)
・長年使ってきた英語名称を突然変更したことにより、教員の研究に関わることはもちろんのこと、大学としての組織の同一性を疑われることとなること
・教育のことを学べる総合大学的な位置づけから、教員の研修をするカレッジという位置づけのものに変わったとみなされうること

 これらを具体的に挙げて、教員側から強い反論が出ましたが、 すべて却下され改悪が断行されました。
その折に、寺尾前学長は、
「英語名称はこれまであまり使われてこなかった」
「私の知り合いの大学人は皆、新しい英語名称をいいと言っている」と主張しました。

 しかし、実際には様々な弊害が生じ、また今後も懸念される事態が起きています。

 その後、この問題に関連して、具体的にどのような弊害が起きているのでしょうか。
・教員が英語で研究論文を発表した折に「大学名が英語として間違っているのではないか」と学会査読員から指摘される。
・教員が別の大学へ異動した、あるいは教員研修主体のカレッジに異動したとみなされる。
・卒業生が海外の大学院に進学しようと願書を出したが、「大学を卒業していない」とみなされ、願書を出すことができなかった。
・海外の協定校のHPには今なお、協定校としてFUEと記載されており、新名称が認識されていない。

 またこの問題以外にも要因はあるでしょうが、 本学に在籍する留学生数が大幅に激減しています。 海外からは、本学がもはや教育を総合的に学べない大学、現職教員の研修のための単科のカレッジとして認識されている可能性があります。

 また、この英語名変更に伴ってエンブレム等も作製され、本来は不必要な多額の予算が使われました。

 さらに、執行部は、今後本学のドメイン名までをもUTEF名称的なものに、変更しようとしています。

 どこまで破壊すれば気がすむのでしょうか。

 小学校で英語が教科化していくこのご時世に、 附属小中学校を含めて、間違った文法の、間違った内容の英語名称を掲げたことによって、生徒、学生、教職員、卒業生が恥ずかしい思いをしています。