《学部長は責任を果たしているのか》(2017年9月10日)


 7日(木)に9月教授会が開かれました。 その中で教員から本学で問題となった研究不正に関する質問が出ました。

 質問内容は、4月教授会で、学部長宛てに質問した問題について回答をいただいていないが、 どうなっているのか、というものでした。
4月になされた質問は以下の2点です。

・大学院生の修士論文抄録とまったく同一内容のものが別途に論文として投稿された件で、 指導教員であった理事や副学長が論文段階では、共著者として加わっている。これについて、論文執筆者である院生の了解は本当に取られているのか。 抄録のアブストラクトで、"I"(私は)と書かれていたものが、共著者が加わった論文でも"I" であるのは、当該院生自身が共著者が加わることを知らなかったことの証拠ではないのか。

・この研究不正疑惑問題が明らかになった時、大学執行部は「このような事例はよくあることである」と述べられたが、本当にこのようなことはよくあることなのか。調査して他の事例を列挙して示してほしい。

 これに対して、学部長は、4月に出されていた質問の回答について考えてきた様子はまったくないまま、「この調査はもう終わったことですから」と答えました。
その場での学部長の独断的な回答である印象を受けました。

「今後もこの質問に対しての回答はいただけないのか」という再度の問いかけにも「ありません」と一方的対応でした。

 教授会を主宰する学部長が、学生の論文やそれに関わる問題、すなわち教授会が審議すべき重要な教学上の問題について、不誠実極まりない対応を取られました。

 これまでも、規程違反が疑われるため、教授会議題として取り上げるよう声があがった他の問題についても、学部長・研究科長が無視し続ける事例が多発しております。

 もはや、本学において、学問の自由は限りなく失われてしまいました。