《学長選考会議による学長評価の資料を見てください》(2017年5月27日)


 本学ホームページの学長選考会議の箇所には、多くの驚くべき資料が、実は掲載されています。

平成28年度福岡教育大学学長の業績評価(中間評価)結果に関する資料

 これは、平成29年3月31日付けで、学長選考会議から提出された「平成28年度国立大学法人福岡教育大学学長の業績評価(中間評価)結果について」の内容に関わる資料です。

 評価結果については、「学長としてのリーダーシップを発揮され、いずれの評価項目においても、概ね良好に運営されていると判断する」という、大いに疑問を抱くものですが、この結果に添付された資料の中には、是非見ていただきたいものが多数あります。

 資料は全部で119ページにも及びますが、櫻井学長の評価にマイナス要因となるであろう資料は意図的にか、資料全体の後半部分につけられ、外の目に触れにくくわかりにくい配置となっています。

資料4 P.92~
(学長選考会議前議長喜多悦子氏が、教員有志からの学長解任と選考のやり直しを求めた意見書に、学長選考会議議長として応えた文書。大学側が1年間隠匿していたものを、ここで開示した。)

資料5 P.96~
(教員有志から前学長選考会議議長に提出された、寺尾学長(当時)の解任と、櫻井新学長の選考やり直しを求めた要望書)

資料6 P.104~
(櫻井学長の令嬢が、研究室や公用車を使用していた件について、組合から厳正なる対処を要求した文書。令嬢の私的利用の状況が詳細に語られている。)

資料8 P.111
資料9 P.112~
資料10 P.114
(本学が認定された不当労働行為に関する資料。資料10の中央労働委員会データベースに掲載されている認定を不服として、大学は国を提訴中であり、6月7日に第1回公判が開廷される。)

資料11 P.116~
(教員有志から学長選考会議議長、尾崎春樹氏に宛てて、出された要望書。この中では、教職教育院に関する問題点が挙げられている。これらのコンプライアンス違反に対して、学長選考会議がしかるべき判断をし、櫻井学長の業績評価を行うよう、要望している。)

 公開された資料の中には、ここまで公開して大丈夫なのかとこちらが心配するほどの内容のものもあります。
大学の状況はさらに深刻化しています。

 学長選考会議が、これらの問題点を知りながら、櫻井学長の業績を、なぜ概ね良好と評価するのか、大きな疑問です。学長から指名される委員によって構成される学長選考会議と、学長との癒着構造そのものではないですか?