《喜多前学長選考会議議長の意見書の中には、驚くべき事柄が書かれていました・・・・》(2017年4月21日)


 前の記事でお知らせしましたように、学長選考会議前議長の喜多悦子氏が、教員有志に手渡すよう指示されていた、「寺尾学長(当時)と櫻井学長選考のやり直し」を求める要望書に応えた意見書の内容には、驚くべきことが書かれています。

 以下、喜多悦子氏が提出された意見書(要望書)から、重要な個所を抜粋します。

 「選考委員会は、次期学長選考にあたり、多方面から真摯な検討を重ね、さらに改革を進めるため、適切なリーダーシップを発揮し、新たな形の大学運営をなされることを期待して次期学長を選出いたしました。 しかし、教員有志は、人心一新をはかるべく選出した次期学長が、新たに『大学改革・学事総括・評価担当副学長職』を設置し、現学長をその職に任命されたことは、現運営体制の継続表明と受け止め、この要望書簡が発せられたものと思慮します。また、選考委員の中にも、同様の危惧が存在しています。 選考会議議長は、多くのページを費やしている各論に対しての意見交換は行わず、次期学長が、現学長路線を踏襲される姿勢への懸念のみを、次期選考委員会に、正しく伝達し、可能な路線変更を期待するものであります。」

 喜多前議長の意見書(要望書)は、平成28年3月31日付で出されました。すでに多くの問題が噴出していた当時の学内状況にも拘らず、次期学長(櫻井氏)が副学長として当時の学長(寺尾氏)を「大学改革・学事総括・評価担当副学長」として指名したことを、危惧した内容となっています。 そして、この意見書は、教員有志代表に手渡されることなく、1年以上隠蔽され、先日ようやく公開されました。

 現在学内は、喜多前議長の意見書が危惧した以上の、危機的状況に陥っています。 寺尾副学長が主導する事柄についての多くの問題が、学内外で噴出しています。(以下例示)

・教育研究組織である「教職教育院」の院長が、「事務職員」と想定される寺尾副学長 であることについて、大学設置基準上問題ではないのか。
・28年度以降入学生に対する、主免許以外の免許取得(副免取得)の制限について
・学長時に福岡県労働委員会から認定された不当労働行為が、中央労働委員会において再認定されたことについて

 櫻井学長が、喜多前議長の意見書を真摯に受け止めていれば、われわれ教職員・学生が現在のような危機的な状況に巻き込まれることはなかったのではないかと考えると、寺尾前学長を副学長として指名した(28年度のみならず29年度も)罪はまた、非常に大きいのです。