《シンポジウムのご報告です・・その③》(2017年2月15日)


 学部学生の方のご報告です。

 「福岡教育大学を考える―学部学生の立場から―」

 福岡教育大学は2年前に生涯教育課程、通称ゼロ免課程の募集停止を決定。それを受け生涯教育課程(ゼロ免課程)の存在意義を国際共生コースの例を取り上げての主張、またそれを含む福岡教育大学の学生の活動や学生の様々な意見を紹介。その中で、学生の立場から理想の福岡教育大学を考察。

1)国際共生コースの概要
 共生社会論をはじめとし、教育系の授業のみでなく多種多様な授業からなる多面的・多角的な視点の形成してきた。留学生や地域との積極的な連携も行ってきた。

2)福岡教育大学での国際共生コースの存在意義
 2016年には、「共生社会論」で水俣を取り上げたことをきっかけに、現地での研修を行い、理解を深めた。初等や中等といった教員を目指す学生と、そうではない学生が、同一授業で交流することにより多様な思考が生まれてきた。このような授業を国際共生はいくつも開講してきた。課程の廃止に伴い、生涯教育系の科目なども廃止された。

3)生涯教育課程(ゼロ免課程)募集停止への学生の活動
 生涯教育課程(ゼロ免課程)の募集停止を含む改組計画についての見直しを考える活動を学生が行う。その内容は、学生への中庭での呼びかけ、ビラ配り、SNSでの問題発信、学生有志による話し合いなど。

4)3)に対する学生の反応
 SNS上での改組計画に対する学生の反応を紹介。(主にtwitter)反対の意見、賛成の意見、学生が何を言っても変わることがないといった意見など、様々な意見が寄せられた。

 この様な、学生主体の活動を今後も継続して行い、大学側からの情報公開など具体的な結果を追求し、社会に誇れる大学の再構築を目指す。