《初等の選修制のもと、多くの教採合格者が出たにもかかわらず・・・・・》(2016年11月25日)


 今年の教員採用試験の合格者数が本学ホームページに出ています。述べ人数で合格者が366名、九州地区では122名の増加と記載されています。

 述べ人数ですので、複数地区合格者をのぞけば実数はもっと少ないでしょうが、確かに昨年より合格者数は増えています。もちろん募集人数が今年は昨年より大幅に増えたので、そのことも好要因でした。

 今年小学校教員の採用試験を受けた学生は、初等選修制のもとで専門の教科を持ち、ほとんどが中高一種免許を取得予定の学生たちです。しかも平成25年に改革を行い、教科の専門性と小学校教員としての専門性を高めたカリキュラムのもとで学んできた1期生なのです。

 25年度カリキュラムのもとで学んできた1期生は、予想通り良い結果を出しました。初等選修制の学生たちです。 我々教員は、28年度改革を強行する寺尾前学長や役職者に対して、何度も、教採合格率と選修制の問題は関係ないことを訴えてきました。

 今回の結果は、初等選修制と25年度カリキュラム改革が有効であったことを証明しています。

 25年度入学生が4年時の(つまり今年の)教採の結果を見てから、初等選修制を廃止すべきか否か判断すべきだと、教員は強く主張してきましたが、寺尾前学長は一切耳を貸さず、一方的に28年度入学生から初等の選修制を廃止し、カリキュラム改悪を断行しました。初等教員養成課程の28年度入学生からは、もはや中高一種免許を取得することはできません。

 今年の入学生が教員採用試験を受ける3年後、募集人数の減少も予測されうるなか、今年のような合格者数を維持できるのか、甚だ疑問です。 しかも、櫻井学長は教員就職率90%を掲げているのです。