《初等教育教員養成課程の免許取得に関する続報》(2016年7月7日)


 すでに述べましたように、本年から初等教育教員養成課程の学生は、中学校教諭一種免許状、高等学校教諭一種免許状を取得することができなくなりました。中学校教諭二種免許状取得希望者は、各教科で課せられる選抜試験を受験後、中学校免許取得を認められた学生だけが、中学校免許関連科目の受講を認められることになります。

 しかし、二種免を希望する学生にどのような形で単位を修得させ授業を行うかについては、H28年3月まで少なくとも教員にはほとんど説明がないまま、我々から見れば無計画な状態で見切り発車されたようでした。また新1年生にも十分な説明がないまま、やっと6月になって8月に選抜試験があることを知らされたため混乱が起きているように思われます。

 2016年度の本学の入学案内パンフレットによれば、初等教育教員養成課程では、「卒業と同時に所定の単位取得により、小学校教諭免許状(一種)を取得しますが、希望する者は所定の科目を履修することによって中学校教諭免許状(二種)等を取得することができます」と記載されています。

 今年から始まる中学校二種免許取得者を選抜するための試験は、ここに記載されている「希望する者は・・取得することができます」という状況とは異なると考えた学生も多いのではないでしょうか。そうした混乱や学生の困惑があったためか、6月23日に大学のホームページで発表された「教員養成の広域拠点をめざす福岡教育大学の教育研究及び平成29年度入学者選抜の概要」には、「必要な科目を履修することによって中学校教諭免許状(二種)等の取得も可能です。」の箇所に続けて「ただし,学生の単位の修得状況と就職希望先の要請を考慮して免許状取得のための授業の履修の可否を決定します。」と書かれています。

 昨年我々には、計画上の見通しがはっきり示されないままの状況でした。何より、二種免取得を認められなかった学生の戸惑いが広がることを懸念しています。