《 授業未開講問題 》(2016年3月28日)


 公開署名のページでは、文字数の関係で、列挙するだけになってしまった問題や、それ以外にも起きている問題を説明したいと思います。

 まず授業未開講の問題について。未開講のままになったのは美術関係の「人体習作」という、裸婦モデルで彫刻を学ぶ授業です。今年度(H27年度)前期に開講されるはずで、非常勤講師の方も来る予定で学生も授業の登録していました。年度初めに予定され登録までされた授業が、それも予算の都合で開講できなくなるのは異例のことです。

 この授業は裸婦モデルを雇用する必要があるのですが、H27年度が始まってから大学側から急に予算配分の変更が告げられ、教育研究にあてる予算が激減しモデルを雇用する費用の見通しがつかなくなりました。美術の授業を担当する美術教育講座では、その他にも材料費などの経費がかかる授業も多く、裸婦モデルを雇用すれば他の授業で支障が出る状況でした。

 教授会や予算を審議する委員会でも、再三この問題を美術の教員は訴えましたが、配分した予算の範囲内で工夫せよという回答が帰ってくるばかりでした。予算の範囲内での工夫ができる状況でないことも説明しましたが、回答は変わりませんでした。

 これは4年生の授業であったため、受講希望者は授業を受けることができないまま卒業することになってしまいました。必修の授業でなく、他の授業を受講するなどの措置で卒業に支障が出なかったことがせめてもの救いでした。